大学で授業を展開している、木工で実際にイスをつくる授業。今年度は新しい取り組みで、「きっちりと、木工作業しよう!」というテーマで、ひとつ課題に取り組む。
名作椅子のひとつである、マックス・ビルによるデザイン、「ウルム・スツール」を、再現して制作するというものである。
非常にシンプルな造形なので、一見、作るのは簡単そうにみえるのだが、いざ真剣につくろうとすると、これが、なかなか難しい。
木工作家の臼井仁美さんに、一度、基本的な技術的なレクチャーをしていただいて、履修学生13名がそれぞれの、ウルム・スツールの制作に取り組んだ。出来映えは、やはり、個々に違いが出るもので、「キチンとつくる」という行為のプロセスを、学生も実際に体感できたのではないか、と思う。後期から本格化する自分のイス制作に、是非有効に活用して欲しい。(TM)