2025/07/22

晩節荒らし

 人間は突然何かの衝動に揺り動かされる時がありますよね?個人的には、“演劇を突然に観に行きたくなる病”にかかることがあるのだが、それが急に訪れた。

 という訳で(どういう訳だ?)、新宿シアタートップスで上演されていた、『晩節荒らし』を観劇(蛇足だが、シアタートップスは初めて。縦に細長いプロポーションの小劇場が他にない空間感覚で面白い)。俳優の山西惇と佐藤誓が本人たちが還暦を迎えたタイミングで突然結成したユニット、“らんぶる”の二人芝居(で、作・演出が福原充則)の第1回公演。

 ということで面白くない訳がない、という期待で観たら、期待の斜め上を完全にいく面白さだった。

 演出良し、二人の芝居良し、ということで、特に上演中程のあたりで、二人が不特定多数の人々を連続して次々と演じていくシーンは感動的だった。テーマが、人生の晩節、少し前、ということであり、50半ばの我が身にも。。。いやはや。ちなみに、キャッチフレーズが、

 「よくぞ来た。ここは一番最後の少し手前。思う存分振り返れ。あとはもう。あとはもうだぞ!」。

 いやー、沁みますな!さて、元気にいきましょう。(TM

2025/07/18

大阪万博2025

 関西に所用で赴き、少し時間をつくって、大阪・関西万博2025の会場に。

 個人的には1970年生まれで、母親のお腹の中にいたときに、この前の大阪万博を体験しているので、万博に関しては思い入れが強い。

 で、急に行くことを決めたので、パビリオンの予約などはどこもSOLD OUT状態で、予約無しパビリオンも長蛇の列、しかも酷暑ということもあり、パビリオンはあきらめて、会場の雰囲気だけを楽しむことにした。木のリングは、本当に素晴らしい。誰が見ても、すごいと思うであろう建築、これだけでも一見の価値があると思う。そして、この炎天下を考えると、このリングがないと来場者は、文字通り暑さで撃沈していたであろう。みんな、木のリングの下の地べたに座っている様子が、印象的だった。

 後、個人的な感想では、東京と、関西で、万博に対する評価が全く違う、ということを痛切に感じた。関西の知り合いに「万博どう?」と聞いてみると、ほぼ大絶賛で、否定する人は皆無。反して、東京の周りの人の反応は、まったくその反対!(のような気がする)。この地域差、そして、落差。いいよね!もう、グローバリゼーションとか言ってる場合じゃないで~!、ということを、東京在住関西人(私め)としては実感。

 この前、古い友人(彼は九州人)と万博について話をしていて、彼曰はく、

 「万博は、やっぱ、いいよね。世界中から、いろんな人種や立場の人が来てると思うけど、みんな同じように楽しそうにしてるし。そういうの見てるとこっちも幸せになるよね~。ずっと、万博やってると、戦争なんて起こらないんとちがうかな。」

 それは、大いに賛同!!税金使わないなら!、という条件付きで(笑)。

 でも、確かに、ジョン・レノンが歌っていたラブ&ピースが遠い昔の記憶になってきた今、こういう平和な状況は大切なのかもしれない。元気にいきましょう、ピース!(TM

2025/07/16

デヴィッド・ボウイを改めて

 いきなりですが、デヴィッド・ボウイについて。昨年度の武蔵野大学3年後期の設計演習で“デヴィッド・ボウイ”をテーマに扱ったので(詳しくは本ブログ20241031日の記事参照ください)、

CONSTRUCTION日記: 空間造形:ジギー・スターダスト

大学に自分の持っていた、デヴィッド・ボウイのアルバムを集結させていた。

 研究室の造作家具の改修を学生がしてくれていたので、荷物を整理をしていたということもあり、それを全部並べてみた。ついでに学生とも集合スナップをパチリ!

 改めて確認したら、オリジナル・アルバムで1枚だけ持ってなかった事実が判明。本ブログ記事一番下の写真をみて、それは何か分かりますか?(しかも、かなり有名な盤です。)

 正解者にはプレゼント差し上げますので、ご連絡ください!、、、って嘘ですよ!!(笑)。ちなみに、まったく個人的なデヴィッド・ボウイのアルバムランキング(ベスト5)を考えてみた。こんな感じ。

1位:『Outside(1995)

2位:『Station To Station(1976)

3位:『Let’s Dance(1983)

4位:『Ldger(1979)

5位:『The Next Day(2013)

  1位をちょっと意外なものにしてみた。後、オンタイムでは『レッツ・ダンス』からなので、甘めです。

 改めて50年に渡り、超一線だった事実に、リスペクトしかない。合掌。(TM

2025/07/14

座・高円寺

 何度も、何度も、目の前を通り過ぎている名建築。

 ってありますよね。個人的には、「座・高円寺(設計:伊東豊雄)」がそれであり、雑誌で何回も見直し、中央線に乗りながら幾度となく目の前に眺めながらも、遅ればせながら(にも程がある!)、ついに訪問の機会を得る。

 それもこれも、このブログでも何回か前にUPした、「マチダ不動尊」のライブの記事に遡り、その席で劇場の関係者の方をご紹介いただき、館内を拝見させていただくことになった次第。

 舞台の稽古などが落ち着いた夜の遅い時間帯にお邪魔して、劇場の裏方を含めて施設全体を見学させていただいた。百聞は一見に如かず、とはよくいったもので、実際に見てみてよく分かることがたくさんある。特に関心したのが、楽屋ロビーの充実具合で、このあたりは建築雑誌にはまず掲載されない(裏方でデザイン的には優先順位が低くなるので)場所なので、雑誌で図面をみているだけでは把握できてなかったな、と実感。同設計者の「長岡リリックホール」を拝見した時も同じように感じたので、その徹底ぶりは感服させられた。

 劇場は、小劇場ということで、ある意味芝居小屋のような空間のつくり込みをしていて、標準的な劇場とは違う劇空間ができている。後、エントランスの可動建具が全開できる仕組みが採用され(なので、入り口が自動扉ではない!)、その潔さも新鮮だった。

 次は、是非演目をしているときに観てみたい。年を重ねても新しい発見の連続だ、と改めて納得。元気にいきましょう。(TM

2025/07/11

ミッションは終わるのか?

 僕の周りでは、そんなに話題になっていない!マジか!!巷ではどうなんでしょう?

 えーっと、『ミッション・インポッシブル』の話です。『ミッション・インポッシブルーファイナル・レコニンングー』がいよいよ上映され、おそらくこれが最終話ということになっている。

 この映画のシリーズは、1996年に1作目(監督がブライアン・デ・パルマだったので、当時かなり驚きで観に行った記憶は昨日のよう)がスクリーンに登場し、30年近くをかえけて8作品が世に出ている(個人的には、『ローグ・ネーション』が一番好き!多分、シリーズのファンは、大多数がそう(だと勝手に妄想))。

 個人的には、『ロッキー・ザ・ファイナル』の時のように、映画館で号泣するのではないか(!)と思っていたが、大丈夫だった。

 それもこれも、終わり方が、あまりにいつも通りで、あっさりとメンバー達が立ち去っていくシーンで終わり、これが、また良いんだなーーー。、という感じで。いや、でも、トム・クルーズ偉大なり。もう、あのトム走り(シリーズ全編を通して、必ずトムが全力で疾走するシーンがあり、通称「トム走り」と言われている。そこは、もう歌舞伎の見得を切るような、「待ってました!」とファンが心で叫ぶシーン。)が見れないのは非常に残念なのだが、最大級の感謝と拍手を送りたい。

 ラストシーンがあまりにアッサリだったので、まだ続編があるのでは!と思わせてしまう。いや、切にトムに願わずにはいられない!いやはや、本当にお疲れさまでした。合掌。(TM

2025/07/10

住宅の設計課題

 

 あっという間に時が過ぎ、大学の設計演習のことをUPするのを忘れていた。今更!すみません。来週には次の課題の講評会なのだが、遅ればせながら。

 担当している武蔵野大学2年前期の設計演習(授業名「設計製図1」)の第2課題は住宅の課題。他の大学も漏れず(多分)、おそらく2年生の前半では住宅の課題に学生は取り組むことになる。

 この住宅の課題、最近、難しくなってきているような気がしてならない。なぜなら、世の中、コンプラ(略してすみません、、、でも、どうして、こう横文字ばっかり使うのかな、日本人、こういうの好きやね、とまた無駄に独り言つ)がどうとかこうとかで、色々難しくなってきているご時世なので、プライバシーはその最前線にある。訳です。

 なので、学生の提案は、かなりプライバシー重視!、質実剛健!、むっちゃ閉じてるやん!!って感じで、、いや、まあ、それはそれで正しい訳なんで、しょうがないんですが。。。

 “街に開く、とか、住宅の公共性、とか、そいううのも大切なんですよねー、というようなメッセージを学生には伝えながら、個人的には、いろいろと考えさせられる。そうです、正解はないので、いろいろ考えるべきなのであります。元気にいきましょう。(TM

2025/07/09

カリフォルニア・ガールズよ、永遠に

 7月に入り、もう真夏の日々。暑さにかまけて、ブログが滞り中。SNSを一切していないので、このブログのUPがなくなると、まわりの人たちから若干心配される次第。ハイ、すみません。しばらく、ちょっと前のトピックも含めて連続してUPする所存です(狼男にならないように!祈!!)。

 さて、少し前の話になってしまったが、ロック界の巨匠がまた星になった。

 ブライアン・ウィルソン。ビーチ・ボーイズのフロントマンだったが、さまざまなトラブルがあり、その人生は波乱万丈だっただろう。なので、ウィルソン兄弟の中で一番長生きした、という事実は驚きを禁じ得ない。

 個人的には、85年のライブ・エイドで、長年世の中に出て来ていなかったブライアンが出演していた中継に歓喜し、後、最近だと2016年(ってもう9年も前ではないか!)に来日したライブは涙なくして観れなかった(※詳しくはこのブログの2016413日の記事をご覧ください)。

CONSTRUCTION日記: Love and Mercy

 夏になって、疲れてくると、『カリフォルニア・ガールズ』を聴いて元気を取り戻すのが習慣になっている(ついでに、デヴィッド・リー・ロスのカヴァーも聴いて更に元気を取り戻すのがルーティーン)。そうです!元気にいきましょう。(TM