2022/02/24

鉛筆画展

 武蔵野市立吉祥寺美術館で、「土田圭介 鉛筆画展 心の灯り」が開催されており訪問。展示は文字通り、会場に作家の鉛筆画の作品が展示されている。まさに鉛筆一本で表現されている世界観に圧倒される。作品の制作過程の解説映像をみたところ、10Hから10Bの鉛筆を駆使しながら、ひたすら鉛筆による線を描き続けながら、作品を完成させていく手法をとっている。本当に気の遠くなる作業に思える。

 という背景があるからこそ、できた作品が観る者にうったえてくるのだろう。規模の小さな美術館ではあるが、来場者もそこそこいて、みな食い入るように作品を鑑賞していた。やはり手づくりの物には、非常に説得力があるなぁ、と改めて感じる。

 後、この展覧会を観ながら、ペーター・ヴァン・デン・エンデ著の絵本、『旅する小舟』を連想していた。絵を描くということ一つとっても非常に奥が深い。やはり一本の線の大切さを感じるのである。(TM)