講評会の話題の続き、ということで、このところ写真データを整理していて出てきた昨年ブログに書けなかった講評会の紹介を(かなりタイミング遅くなってしまいすみません!)。武蔵野大学3年生、設計演習2021年度最終課題の講評会。武蔵野大学は4年生に設計演習の授業がないので、これが授業としてはラストの設計課題となり、後は卒業設計を残すのみとなる。
3年生後期は僕も含めて5名の建築家によるスタジオ制(各建築家により異なる課題を出して、少人数のスタジオのようなかたちでおこなわれる設計演習)での設計演習のかたちをとっており、他のスタジオの課題が見られるのはこの講評会だけなので、教員としても楽しみである。
水谷スタジオの2021年度課題は(例年とそれ程変化なく)『武蔵野市現代美術館』。敷地はかつてバウスシアターが存在していたサイト。発表者を3名セレクトする訳だが、水谷スタジオの今年度の履修者6名も課題に奮闘した。
・円形の小さな広場を美術館へ誘導する装置として全体をつなぐ美術館
・敷地全体をゆるやかにうねる2つの細長い動線空間を軸に結ぶ美術館
・雲の造形のような、建築全体がゆるやかに隆起した造形的な美術館
・小さな諸室を敷地全体に分散配置にして、各空間を巡っていく美術館
・回遊動線を辿りながら、2層の展示室を断面的にも関係づけた美術館
・アーティスト・イン・レジデンスを取り込みアートと暮らす美術館
学生諸君には、この成果を是非、卒業設計につなげて欲しい。 (TM)