Blurの新譜を遅ればせながら入手。
まさか、復活するとは思ってなかったが、12年振りのアルバム。そしてフル・メンバーとしては(前作はギターのグレアム・コクソンが脱退したため)なんと16年振りのアルバム。デーモン・アルバーンが着実にクオリティの高い活動をしているので、「もう、そんなに時間経ったのねぇ。。」と、また時の流れを感じさせられる。
それ程、日本国内では話題になってないような気がするが(気のせいかな)、アルバムの出来は素晴らしい。僕個人的には上半期ベスト3に入っている。デーモンの多様で骨太なフレームとグレアムの繊細で多彩なディテールが見事に融合されているのが嬉しいところ。
それにしてもアルバムのジャケットがチャイニーズ仕様(?)になっていて、Blurを中国語訳すると、「模糊」という事実に、妙に納得。“Bluring
Architecture”(建築家、伊東豊雄氏)のように、境界を曖昧にしていくことは建築の設計においてもキーワードになっていたこともあり、現在進行形でもさまざまなかたちで、この“blur”という概念に取り組んでいる(の、ではないかと、勝手に思っている)。
でも、これからは、“blur”というよりは、“模糊”の方がしっくりくるかもしれないなぁ、と妄想。
さて、模糊とした建築を目指して、まずはBlurを聴いてみようでは、ありませんか。(TM)