人間は突然何かの衝動に揺り動かされる時がありますよね?個人的には、“演劇を突然に観に行きたくなる病”にかかることがあるのだが、それが急に訪れた。
という訳で(どういう訳だ?)、新宿シアタートップスで上演されていた、『晩節荒らし』を観劇(蛇足だが、シアタートップスは初めて。縦に細長いプロポーションの小劇場が他にない空間感覚で面白い)。俳優の山西惇と佐藤誓が本人たちが還暦を迎えたタイミングで突然結成したユニット、“らんぶる”の二人芝居(で、作・演出が福原充則)の第1回公演。
ということで面白くない訳がない、という期待で観たら、期待の斜め上を完全にいく面白さだった。
演出良し、二人の芝居良し、ということで、特に上演中程のあたりで、二人が不特定多数の人々を連続して次々と演じていくシーンは感動的だった。テーマが、人生の晩節、少し前、ということであり、50半ばの我が身にも。。。いやはや。ちなみに、キャッチフレーズが、
「よくぞ来た。ここは一番最後の少し手前。思う存分振り返れ。あとはもう。あとはもうだぞ!」。
いやー、沁みますな!さて、元気にいきましょう。(TM)