2017/08/15

時間とズレ

 お盆は例年通り実家の神戸へ帰省をする。例年通り、近くの舞子の浜をおとずれる。
 一応、神戸の西方面では名勝として知られている所で、関西ではお隣の須磨の海水浴場が超有名な訳だが、実は舞子の方が美しい。昔から変わらず見える淡路島と、新しく(といっても、既に20年くらい経つが。。)できた明石大橋(密かに世界最長の吊り橋だったりする)をあわせて観るハイブリッドな景観が、時間の蓄積というか、ズレみたいなことを感じることができて、何となく面白い。
 さて、815日は終戦記念日。甲子園の高校野球でも正午に試合が一度中断して、黙祷を捧げるのが恒例になっており、毎年、戦争と戦後の時間というものを感じることになる。
 今年は、何故か天候不良が予想されたため早朝に試合の中止が発表された。しかし神戸では(おそらく甲子園も)雨はまったく降らなかった。知らず知らずのうちに、様々な曲面で政治的な圧力が見え隠れしてきている世の中(一連の報道規制や、最近では灘高の教科書の話とか、、)ちょっと不吉な感覚を覚えるが、これは、まあ、個人的な思い込みに過ぎないだろう。。。と信じたい。あるべきものがないことにより、時間のズレというものが余計に強調されるのだなぁ、と静かに感じる舞子の浜。(TM)