まちと一体化する美術館ということで、街へショーウィンドウのように美術作品が開かれているような構成があったり、施設内に入ればひっそりと佇めるような場所があったりと、新しい美術館のかたちがまさに立ち現れているような感覚をもった。
ただ、この建築のあり方が、この十和田の街に本当にふさわしいか、というとちょっと違和感がある、というのは否めない。でも、それはちょっとだけ観光客として寄った者の浅はかな感覚なのかもしれない。また、夏に来ると違った雰囲気が楽しめそうで、いろいろと想像を膨らませてしまう。やはり、アートは人を元気にさせてくれる、と感じた十和田の時間でありました。(TM)