という訳ですが、今年は数えてみると53枚のレコード&CDを購入。相変わらずアナログレコードとCDを並行して購入している。世間的にはCDの売り上げが壊滅的なのに加速度がついてるらしく、ますます「どうなっていくのやら」という感じ。ネット配信しかしないアーティストも増えてきているので、カニエ・ウエスト、フランク・オーシャン、チャンス・ザ・ラッパーの新譜は聴けていない(ラジオの音源だけ)!そこは、ちょっと残念。
さて、2016年のマイ・ベストを選んでみる。
実は輸入盤2枚ほどアナログレコードを注文中で、まだ届いていない。それはNick Cave&BadSeedsの『Skelton Tree』とMitskiの『Puberty2』。現在、おそらく船便で輸送中。ので、残念ながら入れていない。が、もしかしたらランキングに入っていたかも、という感は否めない。
さて、順番はこんな感じかな。
1位:『Teens Of Denial』/ Car Seat Headrest
2位:『Bang Zoom Crazy Hello』/Cheap Trick
3位:『Revolution Radio』/Green Day
4位:『This House Is Not For Sale』/Bon Jovi
5位:『Schmilco』/Wilco
5位:『Darkness and Light』/John Legend
今年も決め所がなく本当に迷った。正直1位~3位はどれが上でも問題ないが、カー・シート・ヘッドレストが日本ではあまり話題になってなかったような気がして、若いパワーに一票入れてみた、といった感じ。最近、ヒップホップ系の新星ばかりが評価されるが、ギター、ギンギンのバンドを絶大に評価したいところに新星が現れた。王道かつ繊細なヒネリが効いた傑作だと思う。11分を超える「The Ballad Of The Costa Concordia」は圧巻でまさに現代版ボブ・ディラン(ちょっと言い過ぎ(笑)?!)。ウィル・トレドは今後が本当に楽しみだ。2位はチープ・トリックに(ちなみに本ブログの2016/4/2でも少し触れていますので参考までに)。個人的には一番好きなバンドという贔屓分を差し引いても、やはり新譜は素晴らしいと思う。これもあまり巷では評価されていないが、アメリカン・ロック魂は健在だ。合掌。3位は、各方面で評価が高かったグリーン・デイ。「Still Breezing」は「マジ泣ける!」といった感じ。一時、ビリー・ジョーが薬物依存でダメかもと言われていたので、見事な復活劇に涙。4位はボン・ジョビに一票。日本では(海外でもかな?)ボン・ジョビを褒めると馬鹿にされる傾向にあるが、良いものは良い、と言いたい。リッチー・サンボラ脱退後の初アルバムという意味でも意味深い。タイトル曲の歌詞「この心、この魂、この家(バンドのメタファーとしての)は、売り物じゃない!」は涙なくしては聴けない。5位はウィルコの新譜。地味なアルバムだが個人的には久々のウィルコの良作で(ここ何作かは個人的には今一つだったので)うれしい限り。もう1作品、年末のこの時期にリリースされたジョン・レジェンドの新譜もいい。特にチャンス・ザ・ラッパーをヒューチャーした「ペントハウス・フロア」はカッコ良いの一言に尽きる。リズム隊がクリス・デイブ(dr)とピノ・パラディーノ(b)、プロデュースがブレイク・ミルズという黄金トリオなのが圧倒的。
ここには挙げなかったが、Pastacas というクループの『Pohlad』という作品が素晴らしかった。北欧(ヘルシンキ)発のエレクトロニック系にも聞こえるアコースティック・ポップスとでも言うべき(?ちょっと違うかも(笑))、現代音楽にも通じる独特の音楽を紡ぎだしているアーティストの8年ぶりの新譜。聴きごたえありの名盤。後、エスペランサ・スポルディング、ウィーザー、ポール・サイモン、スティング、イギー・ポップ、レッチリ、大西順子(ジャンル、本当にグチャグチャ(笑))の新作も素晴らしかった。そして、デヴィッド・ボウイとレーナード・コーエンの遺作となった新譜が傑作だったということにも敬意を表したい。
さて、そんな感じで2016年もたくさんのいい音楽に出会えた。さて、2017年はどんな音楽に出会えるでしょうか!(TM)