地元神戸の幼なじみでスイス在住ピアニスト加藤哲子(かとうさとこ)さんの日本公演が東京・両国門天ホールであり、演奏会に出かけてきました。幼なじみとはいえ、小学校低学年の頃にとても仲良くなって以来中学までは地元の学校で一緒、高校進学時に彼女はもうピアニストを目指して音楽科のあるやや遠方の高校に進学したこともあって、その後はなかなか会う機会がなくこの年まできていました。というわけで、ほぼ20年ぶりに会う!(人生の半分だ~!)という一大イベントを前にそわそわと落ち着かない数週間。そのうえ、私はピアノと縁遠くなって久しく、弾くことはおろか、鑑賞することもトンとご無沙汰なので、演奏会に行くことそのものがもう嬉しくて楽しみで、そんな理由からもドキドキ。
プログラムは、テノール歌手ラファエル・ファーブル氏とピアノ加藤哲子さんのリートデュオによる2部構成90分。ハイネの詩に曲が付けられた作品が、作曲された時代や作曲家の違いによる特徴が浮かび上がるよう構成されていて、とても聴き応えのあるものでした。解説がとても丁寧に作られているのも素晴らしく、心ゆくまで堪能したのでした。
素敵な演奏に感動した直後、久しぶりにさとこちゃんと言葉を交わしたら涙が止まらなくなって、それをさとこちゃんが「昔から泣き上戸で」と笑ってくれたのがまたいけなくて号泣。20年経っても全然変わってない姿を見られて、あ~恥ずかしかった。