例年、学園祭の実行委員会より依頼され、正門からアプローチした正面にある噴水広場の近くに、木造仮設建築物(作品名:『アーチの森』)を制作している。設計(デザイン)から施工まで、完全にセルフビルドでおこなうことが大きな特徴である。
建築物は、学園祭のシンボルとしてPR機能を果たすことが条件として望まれており、後、制作チームとしては、このつくる建築で来場者の方々に憩い、たたずんで欲しいという思いがある。
このプロジェクトも今年度で10年目になった。記念イヤーだったということだが、「ここは通過点に過ぎない。」と自分に(勝手に)言い聞かせ、特別なセレモニーはあえておこなわずに今年度も無事に建築が建った。
制作する学生は、厳然とした締め切り(学園祭初日の朝に建築が建ちあがってなければならないという縛り)があるので、作業後半は物凄いプレッシャーと共に作業をおこなうことになる。今年度も大変そうだったが、完成した感動は何事にも代え難い、のではないかと思う。学生の皆さんはお疲れさまでした。
会期中はたくさんの方々に来場いただき、思い思いにこの建築にふれて頂きました。ありがとうございました。(TM)