2024/06/20

月の満ち欠け

 最近、長距離を移動することが多いので、本を読む機会が多くなった。個人的に新幹線移動中にノートPCを開いて仕事をするのが苦手なので、新幹線は読書に限る。ただ、時々、本を鞄に入れていくのを忘れることがあり、そういう時は駅の書店で買ったりしている。

 ということで、書店で手に取った、佐藤正午著『月の満ち欠け』を、この度読了。直木賞受賞作なので、今さら感は満々なのだが、やはり、「うまい!」と感嘆するしかない作品。非常に読みやすいのだが、妙なひっかかりのある世界観、ストーリー展開など、非常に面白い。確か、直木賞受賞の時も、長崎在住の作家本人は授賞式には出席せず、リモートで受賞のコメントなどに応対していた記憶があり、そういったこだわりも作風ににじみ出ている(ような気がする)。

 いい小説は、人を元気にする。そうです、元気にいきましょう。(TM)