新型ウィルスの状況は変わらず。チック・コリアの追悼番組を、いろいろなラジオ番組でやっていて、いろいろと思い出す。それ程、大ファンという訳ではなかったが、所々でアルバムを手にする機会があった。大学時代、盟友イシダ君の家でボビー・マクファーリンとの共同アルバム『スペイン』(原題は『Play』)を聴いて、あまりの良さに速攻、四条河原町の輸入レコード屋に走ったのを思い出す。後は、90年代後半に、これも大学時代の盟友ウエスタン君とニューヨークに旅行した時、丁度、ブルーノートでチック・コリアの公演がありチケットを入手しようとしたが、敢え無くソールド・アウトで泣く泣く行けなかったのも思い出(但し、その変わりに、同日バードランドで秋吉敏子がやっていて、そっちを運よく観れた。なんと最前列!、という豪華なおまけつき。それも良い思い出だ。)。更に、その翌年、チックの来日公演があり、リベンジでチケットを取った(確か日曜の公演)が、何と、急遽仕事が入り行けずに。(再び泣)。。。あの時仕事サボって行っとけばよかったなぁ、とシミジミと感じ入る。
さて、という訳で、ここは『Return To Forever』のお出ましである。おそらくジャズ史上に残る名盤。だが、個人的には謎が多いアルバム、という感が強く、時折ターンテーブルに載せて聴いては、新しい発見(謎)がある。そういうアルバムは決して多くないので、やはり名盤だ。若い頃はB面1曲約23分の組曲「Sometime Ago-La Fiesta」が気に入っていたが、やはりA面最初の「Return To Forever」、そして2曲目「Crystal Silence」の流れは堪らない。海鳥(実はカモメではないらしい)のジャケットを眺めながら。合掌。(TM)