2018/09/10

猪苗代、磐梯をめぐる


 東北方面へ所用があり赴き、少し足を延ばして、磐梯高原にある諸橋近代美術館で開催中の『パメーラ・ジェーン・クルック展』へ。PJクルックは何と言っても、キング・クリムゾンのアルバムジャケットで知っていたので、展覧会開催の情報を知り観に行きたい気分満載だった。国内の、この美術館でかなりの数のPJクルックの作品を所蔵しているのも知らなかったし、絵画作品自体も実際に観てみると、やはり新しい発見がある。絵自体の内容というよりも、絵画のフレームも含めて密度高く描き込みまくっている様子を観て新鮮な感覚をもった。
 せっかくここまで足をのばしたので、猪苗代で、はじまりの美術館(設計:竹原義二)、野口英世記念館(設計:竹中工務店)や郡山の街並みを観てみる。さまざまな場所で、さまざまな文化的な活動が展開されているのを観ながら、一つ一つの点では魅力的なものが、線的、或いは面的なつながりをもつのは難しいのだろうなぁ、と、まあ、当たり前のようなことを考える東北なのでした。(TM)