2016/09/23

号泣することは分かっていた@武道館

  クイーンがアダム・ランパードのフューチャリングで来日。そして、何と武道館で(!)、ということで、ロック仲間の方々と参戦。
 フレディ・マーキュリーがいないことは分かっている。そして、ジョン・ディーコンももう活動をしていないことも分かっている。
 が、クイーンはやはりクイーンだった。
 ほぼ予備知識なく行ったので、まさにライブは圧巻の一言。
 オープニングは『7つの海』。パイロがドカンと吹き上がり、照明光線が飛び交う、まさにザ・エンターテイメントなオープニング。2曲目の『ハンマー・トゥ・フォール』で、80年代育ちの僕個人的には涙腺がちょっときた。そこからは、怒涛の楽曲群がこれでもかと展開される。すべてが愛すべき名曲。コンサートの中盤で、ブライアン・メイがセンターステージまで一人で出てきて、『ラブ・オブ・マイ・ライフ』と『手に取り合って』(クイーンによる日本語歌詞の曲)を弾き語り、会場全体で大合唱するあたりでは、歌いながら、もう号泣。アンコール前に『ボヘミアン・ラプソディ』、『レディオ・ガガ』で終わり、アンコール後『ウィー・ウィル・ロック・ユー』、『ウィー・アー・ザ・チャンピオン』という王道で幕切れ。最後は本当の大量の金色の紙吹雪が、前も見えないくらいに吹き上がる中でのフィナーレという、まさに〝ザ・ショー〝を会場全体で分かち合えた至福の時間だった。まさに“Show Must Go On”である。来場者全てのひとたちが幸福になれる体験。ポール・マッカートニー(ビートルズ)の他にこれが可能な存在があったのだと、改めて実感。いや凄かったです。
 バンドのメインメンバーがいなくなっても、バンドという存在が存続することに意味を改めて感じさせられた。
ポピュラーなロックも奥が深い。合掌。(TM)