1/19の学内審査を経て、今年度は9名が最終審査で発表をおこなう。個人的には今年度は昨年度に引き続き司会の役を仰せつかったので、なかなか大変な一日になった。
13:00にスタートし学生の発表に続き、公開審査会に突入。昨年度と大きく変わった点は審査員の先生方の数が11名に増えたことで、これがなかななか審査会の運営上の難易度を上げている。
最初に投票をおこない議論に入る。9作品から6作品まで絞り込むことができたが、ここからはさまざまな評価軸と作品解釈が入り乱れる状態になり(って文章で書くと平坦な感じになるが、山あり谷ありで全体で6時間超えの審査会になる)、作品を絞り込むことができずに最終の決選投票へ舵を切る。例年だと、だいたいの結果が読めるのだが、今回は結果がまったく読めないというような状況。
開票の結果、1位と2位は1票差。3位から6位が2票差にひしめく大混戦という結果になった。学生の皆さんはお疲れさまでした。
水谷研からは、ユッケが最初のふるい落としで涙をのみ、サワディとカオリが最終投票で同率5位で次点(武蔵野大学は4位までが優秀賞なので)ということで涙をのんだが、キクが3位、チャンが堂々の最優秀という結果になった。重ねてになるが本当にお疲れさまでした。審査(ついでに司会も)する側もどっぷりと疲れました。
終わった後、全体の懇親会をおこない、学生も(ついでに教員も)一応に「終わった感」をにじませながら、学生の作品をツマにいろいろと話をする。
個人的な感想としては、全体的にはそこそこ面白かったと思う。最後の講評では「飛び抜けた案がなかったのが、少し残念」的な話をしたが、飛び抜けた案というのが往々にして明快過ぎて奥深さがない、ということもあるので、まあ、良かったのではないかと独りで後程、納得させることとする。
近年の傾向として、機能を限定しない(ある意味ランドスケープ的な)提案が多く見られるような気もするが、自分たちの時代の卒業設計も(機能的に)良く分からない建築の作品ばかりだったような気がするので、まあそれも今に始まったことでもないんだろうなあぁ、と思い起してみる。
全てのプログラムが終わった後で、研究室のゼミ生と新宿に繰り出し再打ち上げ。卒業設計は卒業後も自身の語り草になるので大切にして欲しい、というようなことをメッセージとして伝えて、長い一日が終わる。さて、いよいよ年度末に突入。(TM)