ちょっと時間がたってしまったが、夏季休暇を利用して実家の神戸に帰省する。例年ではあるが、舞子の浜と、今年は初めて塩屋のジェームス邸に立ち寄ってみた。3年ほど前に改装がありオープンしたのを知っていたが、なかなかチャンスがなかった。
神戸の西方面にあたる須磨から垂水にかけては海と山の距離が非常に小さく、本当に猫の額のような地形に沿って家々が建ち並んでいる。なので結果、海と山にとても近いので、両方の良さを堪能できるという地の利もふんだんにある。僕は幼少時代、家から海水パンツ一枚で駆け出し、海岸まで毎日遊びに行っていた想い出がある。子供が遊ぶ環境としてはとても良好だし、やはり海の景観は素晴らしい。ジェームス邸からの眺めも本当に最高だ。改めて、地元の良さを感じてしまう。
そして、舞子の浜は、歌川広重の『六十余州名所図会』の浮世絵に描かれているくらい、ある意味由緒正しい美しい浜辺で、現在は明石大橋ができてこの景観はまったく損なわれてしまっている、というのが通説だが、でも、その良さは現在でも感じることができる。これが「場の力なのかなぁ」と感じ入る。でも、子供の頃はまったくそんなこと意識してなかったけどね。
時は経って、変わるものもあれば、変わらぬものもあり。まさに、その通りだよなぁ。(TM)