2014/05/11
飛ばしていくよ
連休中に個人的にかなりショッキングなことがあり、まだ幾分立ち直れない感がある(いや、そんなに大したことなくて、ごくごく普通に生活していますので、心配しないでくださいね。って、しないか。。)。
人間異常な体験をすると、現実世界との距離感がつかめないような感覚に陥るようなことを映画の世界なんかではよく観る訳だが、ほんのちょっぴり、そんな感覚が分かるような気がする。何か少しずれているような感覚。
そんな中、ジョン・フルシアンテとデリク・ホッジ(日本盤が出ていないので、日本語表記は当て字です。。。)のニュー・アルバムが、そのズレ感を刺激してくる(ちなみに2つともかなりいい作品)。フルシアンテは、楽曲の美しいメロディ群にひずみ(不協和音のような要素)をバンバンいれて、曲自体を別のフェーズにもっていくような感じ。そして、デリク・ホッジはリズムのゆらぎで攻めまくる感じ。これは今、流行りのポリリズムなのかと思ってみるが、昔は人の手ではできなかったような技術に人間が追いついているような感じがして、コンピューターと人間の抜きつ抜かれつ感が、裏に潜んでいるようで面白い。
この少しズレているような感覚を建築に落とし込めないかなぁ、と日々思っている。まさに、「ゆるやかな不統一の連続」感。いやはや。ので、この感覚を大切にしたいと思いながら、いざ自分自身がこの感覚にズッポリと嵌まってしまうと、なんとも居心地が。。。悪いとはいわないまでも、不思議な感じになっていてどうにかしたい気分もあり、人間は勝手なものだなぁ、と思ってみる。まあ、自分で勝手に思ってるだけなんですが。
さて、この感覚を打破すべく、矢野顕子の『飛ばしていくよ』を日々、聴いている。リアルな感覚が蘇る。さて、飛ばしていきますよ!(TM)