イベント開催がない日だったので、運よくホール内部も見ることができる。文句なく圧巻だ。そして文字通り骨太で力強い。竣工後50年以上経っているので現在の音楽ホールとしては使い勝手上難しい時もあるだろうが、とても綺麗に施設が利用されている様子が窺えて落ち着く。なぜこのような(ある意味、力強すぎる)建築を人々が愛するのか、という素朴な疑問を感じてしまう。非常に浅はかかもしれないが、やはりそこには「カタチ」というものが厳然として立ち現われているからだと思ってしまう。それを脱却しようとして、建築のプログラムやシステムやコンセプト等々に、僕たちは考えの糸口を見出そうとしたりしてみる訳だが、やはり「カタチ」というものを改めて大切に考えてみないといけないんではないかなぁ、と思ってしまう。まあ、当たり前の話といえば当たり前なんですけどね。