2014/03/06
ローリング・ストーンズを観る
おそらく最後になるであろうライブ。
10代初期の頃からずっとストーンズには接してきたので、思いもひとしおで、そして複雑だ。
個人的にはビートルズは聞かないことで立ち位置を保とうとしていたので、ストーンズの方が圧倒的に思い入れは強い(ちなみにビートルズは大学生活の後半(20代半ば)にして突如目覚めたという次第。)。
冒頭にも書いたが、ポール・マッカートニーの時もそうだったのだが、僕たちの心情が複雑で異様な思い入れの空気感を出しているのは、これがおそらく最後だろう、という感覚からきている。の、だろう。おそらく。。。
ひとつの歴史、しかも圧倒的なモノの終わりが間近に予想されながら、尚、眼前に厳然とある事象を観ながら(体感しながら)感じる感覚は非常に表現が難しい。日本の最終公演日ということあり、その感覚が更にドライブしているような気がする。
さて、ライブはのっけから『Jumpin’ Jack Flash』からスタート。風の噂に聞こえてきた情報と違ったので、いきなりビックリ半分で会場のボルテージは最高潮に。さすがに、ベスト・オブ・ベストのセットリストで、異常に盛り上がった。個人的にはキースの『Slipping Away』でグッとくるものがあった。後、『Miss You』もよかったし、ミック・テイラーが入った『Midnight Rumbler』も圧巻。それにしてもミック・ジャガーはずっと切れよく踊り続けていて、70とは思えない姿にもう言葉はない。アンコール最後は『Satisfaction』で締めライブは終了。終わった後は、もう「あ~~、終わってしもうた~~。。。」というしかない。そう、もう、終わってしもうたのである。
帰って、アルバム『Some Girls』を静かに聴く。『Before They Make Me Run』が心に沁みる。そう、走らされる前に歩くぜ。
とどのつまり
まだ楽しいうちに 動きをおこさなきゃ
俺が奴らに走らされる前に 歩かせてくれよ
まあ、どうのこうの言っても
まだ楽しいうちに 俺は動くぜ
俺は奴らに走らされる前に 歩いていくぜ (TM)