2025/01/21

ホーソーンと斜め屋敷、ついでに十角館

 正月休みは、のんびりしたく、ミステリー小説をたくさんかき集めて楽しんだ。思った以上には読書タイムを取れなかったが、アンソニー・ホロヴィッツの最新作『死はすぐそばに』を読む。このシリーズにハマってしまい、出版されたら即買いで楽しんでいる。テーマは毎作クリスティ的で王道なのだが、作品ごとに小説としての枠組み自体に趣向が凝らされており、そこが面白い。今作は、主人公が事件に直接関わらない(!)、というある意味禁じ手を発動なのだが、それでも読むサイドを引き込んでいくので、唸るしかない。作中で、主人公が、密室事件に際し、歴史上ののミステリー小説に言及するシーンがあり、そこで何と、島田荘司の名作『斜め屋敷の犯罪』が採り上げられていてビックリ。

という訳で、読み終わった後、『斜め屋敷の犯罪』を読む。そして、『斜め屋敷の犯罪』を読んだら、綾辻行人の『十角館の殺人』が読みたくなり、と無限ループの様相を呈してくる。。。

そうしていたら、『十角館の殺人』が正月に丁度ドラマ配信されていた。これ、映像化すると、犯人がすぐにバレてしまうので、どう表現したのかな?と思い、1話目の冒頭をTverでのぞいてみたが、ちょっとテイストが自分には合わなかったので、断念。

 という感じで、何やかんやと、ミステリー小説を楽しんだ年始めでありました。元気にいきますよ。(TM)

2025/01/17

0117、30年の歳月、そして野球

 1995年117日。阪神・淡路大震災から30年。

神戸出身の身ととしては、あっという間の30年とも言えるし、長い年月だったという感もある。震災当時は京都にいたので、自分は被災は免れたが、丁度前日が実家で法事があったため、夜まで神戸の実家に泊まるか、京都の下宿に帰るかを迷い、結局京都を選択した、という経緯があったのを思い出す。両親は被災したが、幸い無事だった。ただ、普通の生活を取り戻すまで、かなり大変だった様子がうかがえた。震災直後は京都から神戸にたどり着くのも半日がかりで、交通が壊滅的状況になっているなか、火事で民家が燃えているのを横目に、不通になった線路の上を歩いて実家まで物資を届けた。それからもう30年か。

その年の夏に、自分がイタリア・トリノに建築修行に旅立つことになるのだが、今考えると、よく両親が送り出してくれたなぁ、と感謝の念にたえない。

 そして、そこから少しだけ時計の針を進めてみる。                        

19951021日。日本シリーズに仰木彬監督(当時)率いるオリックス・ブルーウェーブが、野村克也監督(当時)率いるヤクルトスワローズと対決した。1995年。そう、117日に阪神・淡路大震災が起きた年に、神戸をフランチャイズに持つブルーウェーブがパ・リーグを制覇して臨んだシリーズだった。神戸市民の期待を一心に集めるばかりでもなく、日本中の応援を受けての決戦だった。しかし、結果は14敗の完敗。完全に野村ID野球に抑え込まれるかたちでブルーウェーブは敗退した。最後の試合が終わった後、イチローはコメントした。「このような不甲斐ない試合をしながら、完全に負けてしまいました。でも、こんな僕たちのプレーを、ブーイングもせずにスタンドで応援してくれる神戸のファンをもてて、僕たちは誇りに思います。」神戸市民全員が涙した瞬間である。もちろん僕も泣いた。

それから30年が経ち、2025116日、イチローが野球殿堂入りを果たした。授賞式でイチローは、当時の震災に関して触れ、「これからも、自分なりに進んでいく姿が、誰かのきっかけになったり、支えになったり、そんなふうになれたらいいな。」とコメントを残した。いや、とても、グッとくるところである。

そして、95年の話には続きがある。19961024日。前年度日本シリーズで敗れた神戸ブルーウェーブは、再度パ・リーグを制して日本シリーズに登場。長嶋茂雄監督(当時)率いる巨人相手に41敗で勝ち、前年の雪辱を晴らし念願の日本一に輝く。グリーンスタジアム神戸で仰木監督とイチローは宙に舞った。

「レッツ・ロック・アゲイン」。(TM)



2025/01/05

ひとり三社巡り

 東京に帰ってきて、改めて神社詣でに出かけてみる。

 あえて大きな神社は避け(非常に混みまくっているので)、自宅近所の小さな祠のような場も含めて、密やかに三社巡り。

 稲荷神社、金力神社、と巡り、最後に石神井池の畔の水神社とへと、テクテクと歩いて詣でる。まったく人がいないので、ゆったりとした気分で、よい1年となるように祈願する。

 さて、元気に参りましょう。(TM)

2025/01/01

初詣@下畑

 明けまして、おめでとうございます。

 本年もよろしくお願いします。

 コロナの影響もだいぶ遠ざかったので本当に久しぶりに、実家の神戸で正月を過ごす。

 本当に久しぶりだな。

 初詣は、実家から本当に近くに、下畑大歳神社があることを偶然!発見。天高稲荷神社と乙姫大明神が祀られているようで、社殿が2つある、というかなり特殊な神社建築の形式(だと思われる)。

こんなに近くにあるのに、初めて訪れた。

いや、自分の出身地の、謎を垣間見た感じがして、少し幸せ。

立地上、おそらくほとんどよそ者が(絶対に)訪れない場所だと思う。けど、境内は意外と程よくきれいで、地元の方々が見守っている様子もうかがえる。本当に静かに新年のお参りができました。

今年も元気にいきましょう。(TM)