2020年もいよいよラストです。と、いうわけで例年、誰に頼まれる訳でもなく勝手にやってますが、全く個人的なマイ・ベスト2020を振り返り。
で、今日は映画編。
映画はまず映画館のスクリーンで観るべし、という主義。なので、今年は映画館が一時閉鎖になってしまい、本当に困った。いや、なので、今年のベストを選ぶのにも本当に困った。と、いいながら何やかんやで、今年のマイ・ベスト5はこんな感じ。
1位『ヘビー・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』/ユッカ・ヴィドゥグレン、ユーソ・ラーティオ
2位『パブリック/図書館の奇跡』/エミリオ・エステべス
3位『テネット』/クリストファー・ノーラン
4位『サンダーロード』/ジム・カミングス
5位『スウィング・キッズ』/カン・ヒョンチョル
別枠『2人のローマ教皇』/フェルナンド・メイレレス
1位は、いきなりマイナーな一品(ノルウェー&フィンランド合作)だが、『ヘヴィー・トリップ』に。テーマはヘビー・メタル(バンド)なのだが、これは、あまりにも現在版「ブルース・ブラザース」なところが、ハマってしまった。これは新年が明けて一発目に観た映画だったので(まだ新型ウィルスの影響はなかった)、これを抜く映画が結果としてなかったというところ。基本コメディだが、最後泣ける。コロナ後の現在、絶対観るべき、勇気を与えてくれる映画である。
2位は『パブリック』。不勉強で知らなかったが、あのエミリオ・エステべスが良い感じに歳をとってて、精力的に映画をつくっている、というところに静かな感動。「I Can See Clearly Now」の楽曲とともに、ラストのあっと驚くシーンは涙もの。
3位は『テネット』!この映画がコロナ一旦落ち着き後に上映されて、本当に感激の一言に尽きる。個人的にはクリストファー・ノーランが苦手なのだが、これは面白さ百万点!科学的な根拠レスな点などが批評されているが、そんなのは関係なく観て大いに楽しむべし(実際、劇場で観ながら何回か爆笑した(周りは笑ってなかったけど))。合掌!!
4位は『サンダーロード』。小さな作品だが、愛おしくも切ない負け犬ムービー。監督、脚本、編集、音楽、主演、をすべて一人でやっている。ブルース・スプリングスティーンの「涙のサンダーロード」をモチーフにしているが、劇中ではその曲は一切鳴らないというところも渋くていい。
5位は韓国映画で個人的には今年no.1の『スウィング・キッズ』(ということなので「パラサイト」より個人的には上)。最初の方は「ちょっと、失敗したかな。。」と思わされたが、途中からのドライヴ感がすごかった。カラックス・オマージュンのデヴィッド・ボウイのあの曲が鳴り響き疾走するシーンは鳥肌もの。最後の着地も救いが無い感じだが、能天気なハッピーエンドではない所がまた良い。
この他、netflix映画は今年も良く、『2人のローマ教皇』が秀逸だった。バチカンの内部を巡る映像は、圧巻の一言。建築関係の者は絶対観るべし映画。上映は今年もやっていたが、基本的に昨年の映画という感もあったので枠外にさせていただく。
という感じで、来年もいい映画に巡り合いたいですね。
明日は音楽編、いきますよ。(TM)