もともとサイトスペシフィックな展示が評価されてきている作家な訳だが(個人的には越後妻有などで何度か作品を拝見した経緯がある)、このホワイトキューブの空間にもまったく臆することなく、大作(群)をつくりあげている様子にただただ溜息をつくばかりである。作品に力があれば、場所性を超越したものをつくることができるのだなぁ、と改めて感じ入る。
後、蛇足だが、本企画展とはまったく関連はないのだろうけど、展示会場の一角にいくつか映像作品が展示されていて、これとの落差が激しくて(良い意味で言っています)面白かった。高田冬彦の作品群と会田誠の作品(作品名『フェイクニュース』)が秀逸過ぎて思わず爆笑。いや、世界は広い。(TM)