4月を迎え、1年のうちの3分の1くらいが過ぎようとしているが、個人的な感想では今年に入ってから素晴らしいアルバムに多く触れることができていて、うれしい限り。昨年末のこのブログでも触れたが、昨年は個人的にはロック不作と感じた1年だったので、素晴らしい。
日本人がメンバーの中心にいるスーパーオーガニズム(それにしても誰も言わないけど、すごいバンド名だなぁ)のデビュー・アルバムも新鮮だったし、キャレキシコ3年ぶりの新譜もジワジッワとくる良さがある。女性アーティストでは、ジャミラ・ウッズのデビュー・アルバムは棄て曲なしの良盤、そしてキューバの至宝(と勝手に思っている)ブレンダ・ナバレテのデビュー・アルバムも鮮烈で本当に素晴らしい。これを言うと馬鹿にされる雰囲気もあるが、ジャスティン・ティンバーレイクの新譜もとても良い(ライアン・マッギンレーのアルバムジャケットの写真も修逸)。
ロック・アルバムも、カー・シート・ヘッドレストとフラテリスの新譜が素晴らしい。そして、なんと言ってもジャック・ホワイトの新譜。これが凄まじい作品。ある意味クレイジーなベクトルに振り切れながら、古典的(いい意味での)でミニマルなロックに根差した大傑作となっている。どちらにせよ、どのアルバムも規制のカテゴリーを突破して、音楽性の多様性のようなものを提示している(ように思える)ところが素晴らしい。
音楽にかかわらず、これが現在のクリエイティブな活動に必要なことなのだなぁ、と思う今日この頃でありました。(TM)