武蔵野大学の学園祭(摩耶祭)(2017/10/14~15)が開催される。例年、学園祭の実行委員会より依頼され、正門からアプローチした正面にある噴水広場の近くに、木造仮設建築物(作品名:『アーチの森』)を制作している。設計(デザイン)から施工まで、完全にセルフビルドでおこなうことが大きな特徴である。建築物は、学園祭のシンボルとしてPR機能を果たすことが条件として望まれており、後、制作チームとしては、このつくる建築で来場者の方々に憩い、たたずんで欲しいという思いがある。このプロジェクトも今年度で11年目になった。今年度は340mmを基本モジュールとした合板だけで建築をつくるというのが特徴で、構造体の各所にできる隙間に憩えるというものである。
制作する学生は、厳然とした締め切り(学園祭初日の朝に建築が建ちあがってなければならないという縛り)があるので、作業後半は物凄いプレッシャーと共に作業をおこなうことになる。今年度は特に台風の襲来でかなりのガッツリとした雨に見舞われ、作業は困難を極めたが、完成した感動は何事にも代え難い、のではないかと思う。学生の皆さんはお疲れさまでした。
会期中は雨の中、たくさんの方々に来場いただき、思い思いにこの建築にふれて頂きました。ありがとうございました。(TM)