映画は映画なのだが、『トレインスポッティング』、何と20年振り!!の新作。ちょっと前に映画館でこの予告編を観た時にひっくり返るくらいビックりしたが、いよいよ日本上陸。(余談だが、今回の上映前の映像で『ブレード・ランナー』の続編(総指揮:リドリー・スコット、監督:ドニ・ヴィルヌーヴ、主演?:ハリソン・フォード、ライアン・ゴズリング)の予告が流れ、またひっくり返りそうになった!)
個人的には、20年前の学生最終盤の時期に『トレインスポッティング』第1作を観たわけだが、強烈なインパクトにやられて、映画を観終わった後に特大のポスタ―を、清水の舞台から飛び降り購入したくらいで、思い入れがムチャクチャ強い。ちなみに、そのポスターは引越しの度に我が家のインテリアの主要部分を飾り(何と言っても長辺が1m50cm以上あるので、小さい部屋に住んでた若い頃は置き(飾り)場所に大変だった)、現在も食卓脇の壁面に堂々と鎮座している、くらいである。
久しぶりに映画を観る前からのワクワク度が最高潮に達していたのだが、1作目に思い入れのある身にとっては、まさにサイコー!、な至福の時間でありました。出演者の設定(実は演じている俳優自体も)が僕と同じ年齢(ので、ユアン・マクレガーと同い年なのを今更改めて認識)なので、1作目の学生時代から20年を経た50歳手前のオヤジとしての現在という、自分自身の時間の蓄積というものをガッツリと感じさせられた。
個人的には、「人生は相変わらずクソみたいだ でも人生は続く そう、続いていくんだ!」、というメッセージを感じた。まさに身につまされる。合掌。
ネタばれになるが、劇中の最後にイギー・ポップの「Lust For Life」がかかり、1作目と2作目の円環が閉じるようになっており、ここはもう最高である。家に戻り、映画のサントラを聴きながら、再び至福の時を過ごす。CD棚から1作目のサントラ、本棚から20年前の映画パンフレットを出してきて、並べて眺めてみる。時は流れている。そして、あまりに早く流れている。(TM)