今年は3グループによる公演。各グループとも、様々な趣向が凝らせれており面白い。ただ、3つのグループが演じるのを観て、ものすごい共通点を感じてしまった。ある意味、シナリオが全て同じ雰囲気なのだ。ディテールの差異はあれ、すべてのクループが、まず何らかの状況により戦い、そして最後には歌って終わる(或いは何か高らかに宣言して終わる)、という流れをとっていた。
「戦い」と「歌」の連鎖。うむ。
準備段階では各グループ間は、まったくコミュニケーションを取らないので、お互いの動きはまったく分からないのだが、このある意味、様式美のように定型化した状況は一体何なんだろう?、と考えさせられた。まあ、それが悪い、ということでは全然ないんだけど。だが、この符合する様子は、やはり少し奇妙な感じがする。
作家ヘンリー・デヴィッド・ソローは言った(正確訳でなくすみません)。
「森で分かれ道にきたら人の通らない方に行こう。そして全てが変わる。」
あまりにその通りやで、と思ってしまうのです。はい。 (TM)