今年は、築地市場が近々に移転してしまうということもあるので、築地近辺で開催。まずは初詣ということで築地本願寺に詣でて、伊東忠太の世界に触れる。その後、築地市場に移動。恥ずかしながら、東京にいながら初めて足を踏み入れたのだが、場内市場は本当に圧倒的な場所だ。空間のスケールもさることながら、やはり人間が活動(生活)をする時間の痕跡というものの持つ力はすごいと感じる。午後に行ったので、場内には他に人はほとんど見当たらず、またその寂寞としたある意味荒涼感が、場所の迫力を増幅させる。
寒い中、その場を3人でヒタヒタ歩くのが、少し緊張感があってその感じがまた心地よい。豊洲に移転したら、空間にこういう雰囲気が宿るのには、また相当な年月がかかるのだろうなぁと思う。
その後、市場場外のうらびれた店で一献。やはり市場で食する魚は美味で素晴らしい。
日が暮れた頃に、六本木に移動し森美術館で開催中の『ノーマン・フォスター展』をご案内。お二人は建築門外漢だが、じっくりとご覧いただき、ありがとうございました。
築地→六本木という、ある意味東京の対極を体感する、新年会。2016年もスタートしている。(TM)