弾丸のゼミ旅行で沖縄へ。4年のゼミ生メイルの実家が沖縄ということもあり、もう沖縄しかないでしょう!ということになった。
生憎天候が最悪で僕が滞在している間は、沖縄らしい雰囲気は味わえなかったが、いろいろと沖縄建築にも触れることができた。那覇市民会館、聖クララ修道院、名護市庁舎、今帰仁公民館、といういわゆる名作系から、沖縄県立美博の新しいものまでを、ざ~っと見て回る。
授業では時折、地域に根差した建築というテーマで話す機会があるので、名護と今帰仁といった象設計の作品に改めて触れて、その存在感を実感する。写真は今帰仁の様子。個人的には中々来れない場所にあるので、やっと来れた感が強い。実は建物がかなり老朽化しており、もう後数年ではないか、と施設の方からもお話を頂き、少し何とも言えない微妙な寂寥感を味わう。那覇市民会館でも施設の方から同じようなお話をお聞きした。これは建築というハードの宿命だが、スクラップビルド方式が当たり前の日本ではいかんともし難く、しかし、何とかならんかなぁ、我々も考えないといけない課題だよなぁ、と思い入る。そして、僕の師匠のお一人、内井昭蔵先生設計の浦添市美術館も観覧。これは不思議な建物だなぁ、と思う。本当に、いろいろな建築のかたちがあり面白い。
旅の行程で、辺野古と普天間という現在話題の場所にもそれぞれ敢えて立ち寄ってみた。学生たちも色々と考えさせられていた模様。
やはり、沖縄も奥が深い。(TM)
武蔵野大学の学園祭(摩耶祭)が開催。毎年恒例だが、僕が担当する授業で仮設木造建築を実際につくるという演習授業があり、学園祭実行委員会から毎年依頼をもらい、大学の正門を入ってすぐの池の脇に、学祭のシンボルとなるようなインスタレーションを制作している。
このプロジェクトも今年度で9作品目にあたる。(時が経つのは早い!)作品名はこれも慣例となり『アーチの森2015』。今年の作品の特徴は簀の子状の構造(実際は構造体として機能するところまでいっていないのだけど。。)ということと、内部に滞在できる空間(写真の一番左の箱型の小屋がそれです)をつくったというところか。今年の作品も、僕の好みもあって、ピシッと綺麗に作品を仕上げるというテイストではなく、ラフで自然発生的(に見えるよう)な感じになっているところが面白い。こういうのは建築的にはあまり評価されなのだけどねぇ。まあ、だからこそうまれるインティメイトな空間性というのは、アリではないかと思っている。
今年は天候にも恵まれたくさんの方に来場いただきました。ありがとうございました。(TM)
前橋市の美術館、アーツ前橋にて展覧会『ここに棲む-地域社会へのまなざし-』が始まりました。14組の建築家・アーティストが出展しており、我々も建築の設計者として、小規模ながら作品を出展しています。2016年1月12日まで開催していますので、是非来場ください。(TM)