隣接する藝大美術館で大学院博士課程の学生作品展を開催していたので、そっちもついでにのぞいてみる。美術の世界もなかなか難しいなぁ、というのが正直な感想。さすがに博士課程の学生なので力作ぞろいだが、作品のモチーフは「どこかで見たよななぁ。。」というものばかりで、なかなか爆発的なエネルギーのようなものが感じられない。まあ、あくまで僕の個人的な感想なのですが。建築も美術も同じような状況なのかもしれないなぁとひとり思い悩む。展覧会鑑賞後、歩いて駅へ。上野公園にあるメリーゴーランドが冬の夕焼けのなかで、儚く哀しくも幸せな感を出していて、写真をパチリ。
渋谷のNHKホールまで移動。本日のメインイベント矢野顕子の『さとがえるコンサート2010』へ。毎年、矢野顕子が開催している恒例のライブで、僕たちは昨年から行き出した。今年のバックミュージシャンも昨年同様の布陣。オリジナルの他、コルトレーンとかツェッぺリンのカヴァーなどを演奏して、ほっこりと幸せな感じのライブである。1年を締めくくりにはピッタシだ。「ラーメン食べたい」とウィ―ザ―のカヴァーがよかったな。それにしても矢野顕子は声もしっかりと出ていて、改めて感動。素晴らしい。個人的には3月のボブ・ディラン依頼のライブ鑑賞。2010年は結局この2つしかライブには行けなかった。近年稀にみる少なさ。そのあたりが少し哀しいが、やっぱり、レコード(CD)じゃなくて、ライブは最高だ。
いよいよ年末モードも加速がついてきた。後、20日で2010も終わるのだと、感じながら帰路につく。文化的な年の瀬の週末。