場所は錦糸町。そこからして渋すぎる。すみだトリフォニー・ホール。通常はクラッシク音楽のコンサートがおこなわれる劇場だが、今夜はロック・コンサートの場となる。
ライブは、往年の代表作を交え、途中の休憩を挟み、20曲以上を2部構成のたっぷりとしたパフォーマンス。メロディの美しさや、音楽性のバラエティの豊かさを改めて感じるとともに、ユーモア感満載で決してシリアス(クール)にならないその姿勢と、楽曲を聴いていると昔(青春時代)の想い出をアリアリと思い浮かべさせられてしまう感覚を強烈に注ぎ込まれてしまう、という非常に不思議な感覚に、魅了される。本編前半最後の方の「Can We Still Be Friend」はグッときた。
稀代のメロディーメーカーであるとともに、XTC、ホール&オーツ、グーグー・ドールズ、グランド・ファンク・レイルロード、チープ・トリック、ケイト・ブッシュ、レピッシュ、等々など、数知れずのアーティストの作品をうみ出した才人。
その名も、「トッド・ラングレン」。 (TM)