武蔵野大学の卒業設計の公開審査会を開催。今年も新型ウィルスの影響で、さまざまな制限付きだが、卒業設計の審査会はオンラインも並行しながら、対面でおこなわれることに。
事前に提出された作品をみて全審査委員の教員が投票をおこなう1次審査によりファイナリスト選定。9名の学生を選定し、最終審査で発表をおこなう。14:00にスタートし学生の発表に続き、公開審査会に突入。今年も審査員の先生方、12名という大所帯で開催するので、これがなかなか審査会の運営上の難易度を上げている。
最初に投票をおこない議論に入る。今年の結果は、表かが分かれて、かなりバラけるかたちとなった。それだけ、圧倒的に抜き出た作品がなかった、ということになる。各作品に関して各審査委員が講評をしていく。例年通りではあるが議論が多岐に渡るため、なかなか議論が深まっていかなく若干時間切れ感も残しながら、作品の順位までを合議で決定することができずに最終の決選投票へ舵を切る。と、文章で書くと平坦な感じになるが、このあたりで既に夜の7時前。
結果は大混戦となった。1位と2位がポイント1点差(正直、ほぼ誤差という感じです)という僅差だったので、時間があれば、2作品で再度議論しても良かったなぁ、というのが正直な感想。終わった、後、ゲストの建築家の先生方とも、そのモヤモヤ感を次年度以降、何とかしたいですね、という意見を交わす。
水谷研からは、3名が最終審査会に臨み、ユメが2位(優秀賞)、チエが3位(優秀賞)、ダイチが次点と大健闘だった(4位に入ると、全国のコンクールに出展するので、健闘を祈るばかり)。重ねてになるが本当にお疲れさまでした。審査する側もどっぷりと疲れました。終わった後、例年は盛大に懇親会をおこなう訳だが、今年もまた、それもできないので、個人的には非常に消化不良な感じで終わることになる。まあ、状況が状況だけにそれは仕方ないところ。
今年感じたことは、卒業研究(論文も含むし、或いは修士研究も含めて)のテーマ設定が、自分の進路(就職先)にダイレクトにつながる例が多くみられた、ということで、これは良い悪いという話ではないが、学生の切実さが感じらた、ような気がする。学生たちには、卒業設計は卒業後も自身の語り草になるので大切にして欲しい、というようなをメッセージとして伝えて、長い一日が終わる。
さて、いよいよ年度末も佳境に突入。(TM)