2013/03/24

プレイベント@アーツ前橋















 アーツ前橋でプレイベントが開催されるということで、馳せ参じる。今回は特に出番がある訳ではないが、施設が内覧会とかではないかたちで、あるプログラムをもちながら使用される一発目のイベント開催なので、設計者ながら非常に楽しみである。
 午後に館に伺うと、大勢の人で館内は活気に溢れていて、こっちのテンションも高揚してくる。今回は展示ばかりでなく、ワークショップや小演劇&ダンス等のパフォーマンスを開催する所が見どころ。1時間程の演目に総勢100名以上が参加するパフォーマンスは非常に興味深かった。建築は各空間(展示室)がぐるりとつながっていく構成としており、そのつながっていく感じを非常にくみ取っていただいたパフォーマンス(と、僕は感じました)が展開される。演劇、ダンス、音楽演奏と各空間で観客を巻き込んだかたちで、なんとなくゲリラ的に展開されていく。それが空間のシークエンスと連動して連なっていくので、路上でアートパフォーマンスを見ているような感覚を誘発している。まさに、「まちとつながる美術館」という建築コンセプトとガッチリとリンクしている感じが嬉しい。後、子供たちがパフォーマンスに参画していて、とても広がりの可能性があるなぁと感じ入る。幅広いアート活動の展開へと期待感が膨らんでいきますね。
 15カ月の娘も一緒だったが、外壁のパンチングを気に入ったようで。ずっと「あな~、あな~!」と言っていたのは御愛嬌。「そうか、孔の建築なんだなぁ。」と変に納得してしまった。
 プレイベントに元気をもらい帰途につく。次は、おそらく7月のプレオープンですね。ますます楽しみだ。(TM)

2013/03/22

Popsは奥深い

 ジャスティン・ティンバーレイクの新しいシングル(フューチャリング:ジェイZ)、「Suit&Tie」が無茶苦茶カッコいい。ラジオで最近耳にして、「おお、これが、ジャスティン・ティンバーレイクなのか!」と今更感動。PVもこれまた最高。ジャスティン・ティンバーレイクもジェイZもカッコ良過ぎ。
 

 正直、今までジャスティン・ティンバーレイクなめてました。すみません。反省。こんなのを見せつけられると、やはりアメリカのポップミュージックの懐の深さを感じさせますね。


 ちなみに今週のビルボードのチャートの1位はボン・ジョビ!そして2位はデヴィッド・ボウイの新作!!すばらしい。来週は間違いなく、ジャスティン・ティンバーレイクが(今週とは売り上げが一桁違うくらいの勢いで)1位に入ってくる模様。勢い余ってアルバムも購入。楽しみがまた増えた今日このごろ。 (TM)

2013/03/21

パパ オン ステージ!

 娘は父のことを「パパ」、母のことを「た~たん」と呼びます。「お父さん」「お母さん」「パパ」「ママ」の全てを理解はしているのですが、使いこなすまではいかず、現時点では「パパ」「た~たん」です。
 さて、その「パパ」が何やら楽しそうなことをするそうだと聞いて、私も娘を伴ってついて行きました。
 それは武蔵野大学の住環境専攻の謝恩会。前日にめでたく卒業式を迎えた4年生がお世話になった先生方に対してお礼の気持ちでもって温かいおもてなしをしてくださるのですが、非常勤講師の身分である私のことまで毎年お誘いをいただいていて、でも出席できずにいました。ですが、今年に限って「一緒に行こう」と水谷先生に誘われたので、とうとう「あれ」が見られるかも!と心躍らせて出かけたのでした。学生とはほぼ3年ぶりの再会、これも楽しみでした。

 謝恩会なので、学生が準備を重ねてあれこれと楽しませてくれる(先生にお手紙を読んでくれたり、卒業証書を授与したり、通知簿をもらっている先生もいらっしゃいました)のですが、そんな楽しい場にいてじっとしていられないおやじ2人組がいまして。。。。。「あれ」が今回もちゃんとありました。上の写真の通り、でございます。写真はいい雰囲気で楽しく盛り上がっている様に、ブログ用に都合よく写っていますが、その場にいるともはや絶叫と言ってもいいぐらいに無い体力を振り絞る「パパ」、そしてそれを冷ややかな目で静かにみる娘。一言も発せずに、でも「見守ってあげなきゃ」と思ったのか、じ~っと見つめていました。もう御一方のおやじさんは素敵な歌声だし、あと専攻のスタッフの皆さんの応援もあって、大盛り上がり。さらには、学生の余興もみな本気だし気合の入り具合が圧倒的で、熱いのなんの。大いに笑って楽しんだ一日でした。

 いつか必ず、父のおやじバンド(って言ったら怒られるかも)を見に行くことになる娘に、ちょっと免疫をつくっておこうという思いもあったのですが、果たしてその効果はありやなしや。

 それよりなにより、卒業生のみなさん、おめでとう。
 私もうれしいです。
 

2013/03/19

揺さぶられる空気感

   WBC(野球のことですよ!もちろん。)も終わってしまった。残念だけど、まあ、しょうがない。今大会での最大の見どころは、何と言っても台湾戦の9回2死からの、そう、鳥谷の盗塁。もちろん、その後の井端の一打が最大の殊勲なんだけど、それ以上の圧倒的なインパクトがあった。うちにテレビがないので、後日UPされたYou-tubeで見てみたのだが、あの盗塁の瞬間、球場全体、ゲーム全体、そして日本全体の空気感がまったく劇的に一変してしまうのが、画像(しかもYou-tube)を見ているだけでも、強烈に感じられる。そこがすごいと思う。そうか、環境はこんな一瞬のことで、ガラッと変わってしなうんだなぁ、(それはもちろんいい意味での話なんだけども、逆もまた真なりと思うと、なかなかおそろしいものがありますね)、と改めて感じ入る。しかもホームランでもヒットでもなく、盗塁という所はいいよね。
  ダイヤモンドというとても限られた中で、野球というとても限られたルールの中で、こんなひとつのささやかな自由(敢えて、自由と言わせてもらいたいのです)が、大きく全体の枠組みを変えてしまう、ということは非常に気持ちのいいものだと思う今日この頃です。
  建築(デザイン)もしかりでは、なかろうか?って無理やりかな・・・。そんなこともないよね。さて、そろそろセンバツ、春が到来です。(TM)

2013/03/18

野球シーズン到来

年が明けてから、事務所の移転があったり、東京と関西を行ったり来たりしていて、なかなか腰を落ち着けて何かをするという感じではなかったのですが、3月はここ数年来なかった平穏な日々です。週末がちゃんと休めている!その有難さをかみしめています。大学が春休みになるこの季節が、(家族としても)毎年待ち遠しいのです。

 さて、日々娘の成長が著しく、暖かくなってきたのも手伝って、ますます活動が活発になってきまして、親の遊び相手もしてくれるようになりました。そんなことを言って大人のレジャーに付き合ってもらったりしています。
 野球シーズンの到来を待ち切れず、オープン戦(ジャイアンツVSライオンズ)を観戦しに西武ドームへ。西武新宿線に西武球場前駅行き直行ができていて「これは強く誘われているわ」とにんまりしながら球場へ。WBC期間中でメンバーに欠員はあるものの、ライオンズは菊池雄星が先発なのもラッキー。
 トラ党の私としては「なんでタイガース戦じゃないの!!!」と少々矛盾を感じながら、でも久しぶりの野球観戦、そして行きたくてたまらなかった西武ドームの外野席、満喫しました。あ~幸せ。
 ベースボールフィールドは断然、屋根がなくて天然芝が最高(甲子園!)と思っているのですが、西武ドームの外の緑が見えるようになっている気持ち良さと、外野席にゴロンと寝転がれる長閑な空間が嬉しい。目の前で選手が真剣にプレーしているのに、ビール片手にゴロンで申し訳ないけど・・・。
 外野席の斜面が思った以上に急斜面で、お尻と脚に力をいれておかないとずるずると滑り落ちてしまうのも、面倒くさいけれどアスレチックみたいで楽しい。
 娘といえば、球場に着くなり寝てしまい、起きた後はマイペースにお弁当をしっかりと食べ、その後はグランドよりは客席の応援が気になる様子で、応援団観賞をしていました。ラッパの音とか、旗とか、メガホンとか、気になるものばっかり。足元は斜面でずるずる滑るし、一体どこに来たことかと思ったでしょう。一緒に野球観戦を楽しんでくれるようになるといいな~。

 実は、私たちが行った翌日はタイガースVSライオンズでした。しかも藤浪が先発。
 タイガース戦にも行きたい!絶対に行く!
 
 

2013/03/01

トーク@明治大学

  明治大学の青井先生からお声掛けいただき、明治で講演をさせていただくことに。青井さんは京都大学の布野研究室の先輩で(ということで、同時にうちのパートナーの水谷玲子も学生時代とてもお世話になっています)、現代の日本建築界における最高の若手建築史家(研究者)、かつ建築批評家のお一人である。後、うちの研究室5期生のツトムが、現在大学院で青井研究室にお世話になっているという御縁もありこのような機会をいただく。という訳で、「青井さんのことを、学生さんの前では青井さんと呼ばず、ちゃんと青井先生と呼ぶように」肝に銘じて(なんか、こういうのが、最近大切になってきているんですよね~。ささいなことなんですが。。。)、生田キャンパスにお邪魔する。
  武蔵野大学で通常の授業をしていると、ほとんど学生は寝ているので(!)、どんな感じなのかな、と期待半分&不安半分でお話をさせていただくが、非常に丁寧に聞いていただき、持っていったネタをほとんどしゃべってしまう。想定外に大幅に時間オーバー。青井研究室のみなさんありがとうございました。当日の様子は青井先生のブログhttp://d.hatena.ne.jp/a_aoi/や青井研の学生さんのブログ(滝沢さんありがとうございます)http://d.hatena.ne.jp/aoi-lab/20130301/1362139327#seemoreで紹介されていますので参照ください。
  講演後の飲み会にも参加させていただき、学生さん含め楽しくお話させていただく。宴での話で面白かったのが、これからの建築家像に関しての話に及んだところ。70年代初め頃から形成されてきたいわゆる大文字の建築家像(建築メディアとの関係を含めて)が、おおよそ90年代半ばくらいから変化し(崩れ)始めて、そろそろ20年くらいが経ってきているので、これからは既存の考え方ではダメで、なんとか新たな建築家としての在り方を考えていかなくてはいけない、というのが青井先生の見解。
  前橋の美術館(アーツ前橋)を設計したこともあり、なんとか、既存の建築家のイディオムとか、もっと言うと在り方と違う流れを、少しでも発信できればと思っていたので、そんなお話に勇気づけられる。後、そんなに有名建築家でもない若造(不肖私のことです)でもしっかりといい建築をつくれるということを表現することにより、何とか僕たちよりも若い人たちに設計の魅力を感じて(かつ夢を持って)もらえれば、という責任感も(誠に勝手ながら!)ヒシヒシと感じているので、改めて元気づけられました。青井先生ありがとうございました!
  後、学生のみなさんと話していて興味深かったのが、好きな建築家は?という問いへの答え。答えは、ミースとかカーンとかの巨匠でもなく、クールハウスやヘルツォ―ク、原&磯崎さんのような大御所系でもなく、またSANAAや石上純也とかでもなく、更に身近な感じの建築家を挙げていた。メジャー系を避けたい所はうなづける。けど、そればかりだとあまり話がドライヴしないんですよね。でも、うちの学生をみていても同じで若い人たちの嗜好(或いは志向?)は、そういう感じなんだろうなと改めて納得。
  さて、アーツ前橋のグランドオープンは10月です。現在、開館準備中ですが、我々設計チームも家具等の取りまとめをサポートさせていただいています。
  ぜひお楽しみにしていてください。 (TM)