2014/12/31

Look back 2014 ゆく年来る年

さて今年も関西に帰っての大晦日、元旦を迎える。
まったく個人的なマイニュース2014を振り返ってみる。
今年もビッグ・ニュース盛りだくさんな1年だった。みなさん、ありがとうございました。
ベスト3をあげるとなると、こんな感じ。

1.長男、誕生。娘七五三。

2.アーツ前橋、グッド・デザイン賞(ベスト100)他、多数アワード受賞

3.研究室でトロールの森出展

以上です。
みなさんよいお年を。新年は5日からスタートします。(TM

2014/12/30

Look back 2014 その2

  全く個人的なマイベスト、音楽編。改めて数えてみると、今年は全部で88枚のレコード&CDを購入。相変わらずアナログレコードとCDを並行して購入している。ネットのダウンロードはいまだかつてしたことがない。こんな時代にあえて、アナログに逆行している、と思っていたら、世間もアナログLPの売り上げが伸びているらしい。逆にCDは激減とのこと。それにしても海外のアーティストの作品が日本盤CD化されなくなってきている所にその波を感じる。今年のナタリー・マーチャントやルーシー・フォスターも多分、日本盤出てなかったな。いよいよ、CDがなくなる時代もそう遠くないかもしれないな、と思うと感慨深く、物哀しくもある。そもそもCDラジカセをもうあまり店で見かけなくなってきているような気がする。う~む。でも、アナログは細々と健在なのが唯一の救いか。。。
  さて、2014のマイ・ベスト・アルバムを選んでみる。順番はこんな感じかな。
1位:Everything Will Be Alright In The End / Weezer
2位:Lullaby and… The Ceaseless roar /Robert Plant
3位:Morning Phase / Beck
4位:飛ばしていくよ /矢野顕子
5位:So Unreal/ iET
番外Guardians of the Galaxy /O.S.T
      cure jazz reunion / UA×菊地成孔

 今年は少し迷ったが、ウィーザーを推してみたい。ロックというのはこういうモノだ、というスピリッツ満載の傑作。特にB面(アナログです。これは。)は非の打ち所なし。B面4曲目『Foolish Father』のサビ「Everything Will Be Alright In The End!」はカタルシスの塊。デビュー当時は「泣き虫ロック」と評されていたウィーザーが未だ健在で変わらない所がまた泣けてくる。ロバート・プラントのニュー・アルバムも素晴らしい。未だに新しい展開を試みている音楽への姿勢は感動的。後は、ベックの復活作。ウィーザーがなかったらこれを1位にしたかもしれない。6年程、体調不良のためアルバムがつくれなかった状況が重なり最後の『Waking Light』は涙なくして聴けない。矢野顕子もいい。特に前半の疾走感は格別。ここまでは、ほとんど差はなく個人的な好みで順位を決めた感じ。iETはアルバム全体の完成度がいい、今年よくリピートして聴いたアルバムのひとつ。その他、U2、デーモン・アルバーン、プリンス、ブルース・スプリングスティーンの新譜もよかったし、ピンク・フロイドやベン・ワットものすごく久しぶり系も嬉しい限りだった。
  後、番外でやはり外せないのが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のサントラ。僕らのひと世代上の人たちは涙ものだと思う。後、UAと菊地成孔のライブ盤も傑作。8年前の中之島公会堂のライブに行ったので、その当時もフラッシュバックしてきて個人的には思い入れも深い。
さて、2014年もたくさんのいい音楽に出会えた。来年もいろいろな音楽に接したいところ、ですね。さて2015年はいかに。(TM

2014/12/29

Look Back 2014 その1

2014年もいよいよラストスパート。ということで、例年やってますが、全く個人的なマイ・ベスト2014をふりかえり。例年は書籍編、映画編、音楽編と3話(日)構成ですが、今年もあまりに余裕のない1年だったということもあり、読書はロクにできず。という訳で読書編は割愛ということで。ちなみに2014年も、新作の短編集『女のいない男たち』、エッセイで『小澤征爾さんと、音楽について話をする』、翻訳モノで『フラニーとズーイ』(サリンジャー)と『大いなる眠り』(チャンドラー)と村上春樹関係を読み耽る感じでした。
で、映画編。映画もあまり観る時間がないので、いい作品を厳選して観てる感じになってしまう。今年のマイ・ベスト3は以下のような感じ。
   1位:『グレート・ビューティ』/バオロ・ソレンティーノ
   2位:『6才の僕が大人になるまで』/リチャード・リンクレーター
   3位:『グランド・ブダペスト・ホテル』/ウェス・アンダーソン
リチャード・リンクレーターは鮮烈だった。12年間をかけて撮影した手法の面白さが先行している感があるが、何気ないシーンの集積であそこまでカタルシスを出すのは素晴らしい。でも1位はグレート・ビューティに。フェリーニへのオマージュバリバリの傑作。まさに大人のイタリア映画という感じは、今時の映画にはないテイストがバンバンにある。劇中で描かれるローマの景観が素晴らしい。まさに建築的。ウェス・アンダーソンも良かった。特にエンディングが好き。あの唐突な、今までのファンタジックなストーリー展開から一転するダーク感。それもひとつのカタルシスだ。と、いう感じで来年もいい映画に巡り会いたいですね。
ということで、明日は音楽編。もう少しまともなコメントにしたいと思います。(TM

2014/12/17

設計演習2014

  武蔵野大学の3年生の設計演習の講評会(写真は静かな感じに見えるが、実は提出間際の緊迫した時間帯。学生は最後の悪あがき中。)。武蔵野大学は4年生に設計演習の授業がないので、これが授業としては最後の課題となる。後は卒業設計だけが控えることになる。
  3年生後期は僕も含めて5名の建築家によるスタジオ制(各建築家により異なる課題を出して少人数のスタジオのようなかたちでおこなわれる設計演習)での設計演習であり、他のスタジオの作品を観れるのはこの講評会しかないので、教員としても楽しみである。
  水谷スタジオの課題2014年度は、『武蔵野市現代美術館』。敷地は吉祥寺にあるバウスシアター跡地。ということで敷地は昨年度までのサイトを若干アレンジし、課題の内容を劇場から美術館に変わったというかたちになる。ちなみに、他の先生方は授業開催が有明キャンパスに変わったということもあり、有明、月島、新木場、下北沢とバリエーション豊かで、ある意味東京の東から西まで分かれたかたちになった。
  さて、水谷スタジオの学生4名もなかなか健闘。
   ①吉祥寺の街のスケールや要素を活かし、小さなギャラリーが劇場を取り巻くように一体となっている美術館
   ②公園としてのサイトをつくり、その流動的な空間の中にアーティスト工房を配した美術館
   ③和の空間、寛ぎの空間ということをメインコンセプトにおき、大小さまざまな畳のスペースで施設をつなぐ美術館
   ④周辺地域の寺社に着目し、リニア―な展示空間が屈折しながら周辺のまちへ伸びていくような彫塑的な造形の美術館
 といった具合に、それぞれ魅力的な案を完成させた。学生のみんなは本当にお疲れさまでした。
  講評会も順調に進み、13時スタートで19時過ぎに終了。いつもながら長時間の講評はこっちも頭がしびれてくる。終わった後は、恒例の懇親会。そこで開放され、笑顔が浮かぶ学生たちをみていると、こっちも「おわったなぁ~。」という気分になる。
  帰路に就く途中で、授業を一緒にしていただいている建築家の大塚聡さんと笠置秀紀さんと阿佐ヶ谷でさらに一献。いい感じで打ち上げることができました。
  さて、年内の大学のメインイベントがこれにて終了。毎年ながら、ここから年末に向けてカウントダウンだ。バタバタするところですが、焦らずにいきますよ~。(TM)

2014/12/05

シリーズ「海」の景

  毎年恒例ですが、写真家のキッチン・ミノルさんにポートレイトを撮影してもらうために、石神井台の家までお越しいただく。出産祝いということで、キッチンさんの「海」シリーズの作品をいただく。素晴らしい、ちょっと感激。
  いろいろと話をしている中で、キッチンさんがワークショップで一緒に活動されている、ファッションブランド「STORE」さんが、現在、アーツ前橋で開催されている展覧会『服の記憶』(会期は1/13までです。是非、足をお運びください)に出展されていることを聞く(しかも「STORE」さんの本拠地が西荻窪にあることも判明)。本当にいろいろな所で繋がるものだなぁ、という会話で盛り上がる。
  さて、昨年実現できなかった、学生作品へのクリティークへのキッチンさんの参戦も決定(日程は今のところ年明け1/28を予定。また詳細決まり次第情報UPします)。学生諸君は乞うご期待。(TM)