2011/11/12

テーマは「働く男(いや、乙女でした)」


武蔵野大学で大学の支援のもとOBOG懇談会を開催。主に3年生を対象にして就職活動をひかえた学生に、社会で活躍している卒業生の先輩たちとの交流をおこなう場を設ける企画である。その担当にあずかったので、水谷研の卒業生に声をかけ、それぞれの話を聞かせてもらい在校生と交流をしてもらうことに。
1期生のHaru、トモ、EJI、3期生のナツミの4人に出陣してもらう。それぞれ設計事務所、施工会社、企業の営繕、ハウスメーカーと、特色のある各分野で活躍中なので、学生たちは先輩の生の声が聞けて、実感が沸いたのではないかと思う。
会もただありきたりな感じだとつまらないので、ちょっと趣向を凝らしてみる。
 スタッフの愛さんに墨書きで、タイトルや講演者のめくり幕をつくってもらったり(愛さん、ありがとうございました)、講演者には「今日の主役」と書いた巨大な札をつけてもらったり、また、オープニングにはユニコーン「働く男」を爆音でかけてスタートしたり(まあ、就職支援でもあるのでね。でも、ユニコーンが爆音でかかった時、一瞬我を忘れてしまったな。うん、青春だよなと。関係ない話ですみません、はい。)、と、バカバカしくもピリッときいた仕掛けをほどこしてみる。そんな(余計な)ことやるから、ただでさえ忙しいのにむだに忙しくなるんだよなぁ。。。
と少しだけ反省してみる。
会は4人の卒業生が一生懸命準備をして、話してくれたおかげで、聞いている僕もとても面白かった。学生は週末ということで半分くらいの出席率。もっと来るかな、と思ったが、ちと残念。ただ、参加した学生に書いてもらった感想を読むと彼らも刺激になったようで、それを読むと会を開催してよかったかなと思う。
ただ、大学の流れも変わってきたな、と改めて思う。本当に至れり尽くせりだよなぁ、と。
学生諸君にはこの過保護な空気感も存分に利用してこの不況の世界を乗り切って欲しいと思う。まあ、人生はミスマッチ(水谷研3期生スローガン)なんだから、やってみるしかないんだよな。と思う今日この頃。
何はともあれ、成長した卒業生の4人の姿を見れたのは嬉しかった。会の終わりにパチリ。
ほんとにありがとう。お疲れさまでした。

2011/11/08

ザ・ウォールな昼下がり


 武蔵野大学の授業「環境論演習」でのひとコマ。毎年恒例になってきたが、授業の中で『散歩ライブ』をおこなう課題を出したところ、なぜかこんなことに。
 学生が倒れているのは御愛嬌。そもそも課題の主旨は場所を読み解いて、その場を表現できることを何らかのかたちで(表現方法は全くの自由)パフォーマンスをおこなう、というもの。そんな主旨はどこにやら(まあ、毎年そうなんですが)、というところだが、学生の意外なエネルギーにこっちも少し興味深かった。

 これはあるグループが、段ボールを大量に集めてきて即席で空間をつくる、という試みをしたところ。プログラム自体は特に何てことなく終わったのだが、一旦終わった後にある学生が「段ボールで壁を立ててブチ壊したい!」、と発言した所に端を発する。今までののんびりした雰囲気から一転、学生たちの動きが機敏になり段ボールの壁があっという間に立ち上がる。そして奇声を上げて、ドワーっ!!と壁を壊したところ、勢い余ってずっこけてます。
 それにしても、最近の若者は元気ないな、という感が世の中満載だが、いやいや。ロック魂は若者にもあるじゃないか、と思わされた一コマでした。
 ひとつひとつ積み上げた壁を壊す、という行為はさまざまなかたちで演じられたり、アート活動としておこなわれたり、文字通り壁を壊したりと、、、人間の壊したい欲求の根源的な表現方法なのかもしれないと、思ってしまう。ピナ・バウシュの『パレルモ・パレルモ』しかり、ジャン・ピエール・レイノーの『レイノーの家』しかり、そしてピンク・フロイドの『ザ・ウォール』しかり、である。(ピンク・フロイドは逆だったかな?最後に壊したような記憶があるが間違ってたらすみません。)
 そして期せずして、もうすぐ、吉祥寺バウスでピンク・フロイドの『ザ・ウォール』が始まる。
 今の若者はピンクの豚が見えるだろうか?
 そんなことに思いを馳せる昼下がり。
 なのである。

2011/11/06

むさしの環境フェスタ・アーチの森2011出陣



 毎年恒例になっている、木造仮設建築物を制作するプロジェクト、『アーチの森』。
 今年はもちろん『アーチの森2011』となる訳だが、武蔵野大学での学園祭での展示も終え、満を持して、武蔵野市が主催して行われるイベント「第4回むさしの環境フェスタ」に出展をおこなう。
 今年度は、今までの線材を使用した形態から、新たな方向性を探り、面材による構築物にチャレンジをおこなった。まだまだ改善の余地はあるが、なかなか面白い展開になりそうである。
が、周りの人たちの評判はあまり芳しくない。多分、ラワン合板を組み合わせただけのラフなテイストが受け入れられていのだと思う。建築関係の人たちは繊細できれいなもの好きだからね。
 でも、明確な批判があるわけではない(まあ、確かに面と向かっての批判はないわな)。明確な批判がないということは、明確に(或いは、顕著に?)悪い所があるわけではない。ということは、どこが悪いのか分からない、ということになる(と、いうか無理やりそうしてしまうことにする)。
 どこが悪いのか分からない時は、どうすればいいかいうと、もう、何が悪いか分からないので「気にせずドンドン進む」しかないのである。
 一件落着。
 それにしても、雨の中、たくさんの来場者の方にお越しいただいた。組み合わせた部材のスケールダウンした木のカケラを子供たちに、アーチ本体に差し込んでもらうワークショップも予定数をあっという間に完了して、なかなか盛況だったようだ。
 では、学生諸君、また来年度に向かってドンドン進んでいきましょう。